AE86のエンジンルームオーバーホール
今でも人気のあるAE86(ハチロク)のエンジンルームもやはり年式が古いのでかなりの車が汚れていると思います。でも、大事な愛車ですので出来るだけ綺麗にしたいと思う人は、たくさんいると思いますが、なかなか出来ない所でもあります。何かいじる時にパーツクリーナーやワックスなんかで拭いたり、缶スプレーで色を塗ってみたりしてると思いますが、綺麗になった様で綺麗では無い。残念ですが、私も昔はそうでした。そんな方はぜひ、エンジンルームを塗装しなおす事をお勧めします。何故かと言うと、第一に綺麗。第二に、エンジンを下ろして今まで、気にならなかった所が痛んでる事に気付く。第三に益々愛車に愛情を注げる。 あと、私は以前レーシングカーのメンテナンスをする会社にいてましたが、その時によく言われた、綺麗な車は速い です。理由は、レースの世界では、レースとレースの間の限られた時間しかメンテナンスが出来ません。ですので、遅い車は、速くするために時間を掛けて掃除まで、時間がまわらないのです。速い車は基本のメンテナンスをして、あまった時間を有効に使えるから益々速くなるのです。まー俺の車はレーシングカーじゃ、ネーヨって方もいると思いますが、綺麗にしてる方がオイル漏れとかにも気付いて良いと思います。前置きが長くなりましたが、作業の様子でも見て行って下さい。
AE86のエンジンルーム中 いつもと一緒で外せる物はすべて外す。そして、一生懸命に洗う。
AE86のエンジンルーム右 ほとんどの車がブレーキオイルでこちら側の塗装がめくれていると思います。特にクラッチマスターの下あたり、この車も例外ではなくさびてました。
AE86のエンジンルーム左 助手席側ですが、マフラーの熱で結構塗装が痛んでいると思います。あと、バッテリー液でさびさびになっていたりします。
クラッチマスター クラッチマスターをオーバーホールしました。
写真は、オーバーホール前です。
知らない人はもう居ないと思いますが、後期の対策品を使いましょう。前期の物はよく漏れます。見分け方ですが、材質がアルミで、タンクが下にとがっている物が対作品です。
クラッチマスターキット クラッチマスターオーバーホールキット 2350円(純正品番04311-12051 2008/3現在)
ブレーキマスター ブレーキマスターオーバーホールしました。
写真は、オーバーホール前です。
基本的にブレーキ系は水洗いします。ブレーキオイルが水溶性ですので、水のほうが良く落ちます。錆びないうちにエアーブローして、よく乾かしてから組みつけていきます。簡単ですが、注意してやりましょう。
ブレーキマスターキット ブレーキマスターオーバーホールキット
(純正品番 04493-12120 6700円 2008/3現在)
交換部品 今回、交換した部品です。あれ、クラッチのロッドは再利用しましたが、写真に写ってます。すいません。
アルミ2層ラジエター 関係ありませんがラジエターが出来上がって来ました。アルミ2層サイドターンフローです。ワンオフで作ってもらいました。めちゃ軽いのでびっくりです。
前周り配線 前周りの配線を通しました。純正とは違った通し方です。この方がラジエターとコアサの間に配線が挟まらないのでいつもこう通してます。
前右配線 本当なら、この後ろを通っているハーネスを前側に通します。この方がすっきり配線が見えなくなります。
前左配線 助手席側はここから中へハーネスを入れて行きます。どうですか、この方法、まるで純正位置に通してあるかの様にみえます。いつも、なぜ、ラジエターに挟まる所をハーネスが通ってるのか不思議です。
ヒューズボックス ヒューズボックスも純正位置にちゃんと止まります。少しの加工だけで必要な部品等はありませんが結構邪魔くさい作業です。ハーネスの止めているピンの向きが違ってくる所もあるので、現車合わせで作って行きますが、純正を外して付け替えるだけです。やってみて下さい。
ブレーキマスター装着 マスターバックも少し錆びてましたので、錆を落として塗装しなおしました。綺麗でしょ。ブレーキパイプも新品です。せっかく塗装した所に傷をつけないように慎重に作業して行きます。疲れます。
フューエルフィルター 燃料フィルターも新品にします。エンジンがあると結構やりにくいですが、エンジンを下ろしてるときは、やりやすいので失敗が少ないですが、フレアレンチを使いましょう。スパナで行くと結構な確立でなめます。最悪の場合、燃料配管の交換になり、めちゃくちゃだるいです。あと、5バルブをつんでるのでしたら、ドライブジョイのフィルターがお勧めです。上側の取り付け位置が調節出来ます。(ドライブジョイ 5000円)
ブレーキ配管 ブレーキの配管が終了しました。新品部品を使いました。Pバルブは元のままです。配管を止めているねじも新品です。せっかく綺麗にしてるのに、錆びたねじはあまり使いたくありません。ですが、中古のねじのの所もあります。
マスターシリンダーストッパー ブレーキマスターのストッパーもガンメタに塗って装着しました。写真では黒ですがガンメタです。燃料フィルターも取り付けされてます。上の白い部分が好きな方向に付け替えできますので、ホースの取り出し方向が調節出来ます。
ハチロク リア ブレーキ ハチロクのブレーキキャリパーをゴールドに塗ってみました。
ハチロク リア ブレーキ ショックも入れて見ました。
ノーマルハーネス AE111のノーマルハーネスです。この車両は以前から5バルブを積んでいたのですが、今回、フリーダムでダイレクトイグニッションに変更するので、新たにハーネスを作り変える必要があったので、以前使っていたハーネスを置いておいて新しく作り直す事にしました。
エンジンハーネス 取りあえず、ハーネスを裸にして、いらない配線を抜いていきます。
ジャバラ ノーマルハーネスから外したジャバラ。よく、5バルブを積んでいる車を見ると、ノーマルハーネスをむりやり使ったり、ハチロク用のハーネスを加工したりして、積んでますが、見た目が良くないので全部切って長さや取り回しを考えて作って行きます。いつもの事ですがめんどくさい作業です。簡単ですけどね。
ゴミ ノーマルハーネスを剥いたゴミです。エンジンの熱やオイルでかなり傷んでます。すごい量です。まさしくゴミの山。
AE111 エンジン エンジンをスチームで洗いました。かなり綺麗になりました。どうせ降ろしてるのですから、綺麗にして、積みたいものです。
AE86ハーネス すごい事になってます。ちゃんとエンジンかかるのかなーって感じです。
AE111ダイレクトイグニッション
今回は、ダイレクトイグニッションにしますので、コイルをセットしました。使ったコイルは、日産のVQ用です。カプラーはSR20DETの物が合います。この辺が日産ですね流用部品だらけです。良い言い方をすれば、コストダウンですかね。
AE111水周り 水の取り回しはアネックスの物を使ってます。デスビも前に付いてたので目クラされてますが、今回は、ここにクランク角センサーを付けます。
AE111エンジン クランク角センサーを付けました。デスビ部分は要らないのでフタをしてあります。
AE111 カムカバー 外したついでに再塗装しました。
AE111 クラッチ クラッチも入れました。AE111用です。フライホイールも4.3キロの軽量です。ハチロク用よりもクラッチのフェーシングの面積が広くなってます。5バルブだけではなく4バルブにも使えるので、交換するなら、こっちの方がいいと思います。
ae86配線 いらない配線を省いていくとだいぶとすっきりしてきました。
ae86配線2 コンピューターまでの距離を合わして伸ばしたり短くしたりしてあります。
ハチロクエンジンハーネス エンジンハーネスもほとんど出来上がり後は、エンジンを載せてから長さを調節しながら作ります。
ミッションフロントシール ミッションのフロント側のシールからオイルが漏れてましたので、交換です。
ミッションフロントシール 交換して、グリスを塗って組み付けます。
ハブとフォーク クラッチレリーズベアリングとフォークにもグリスを入れて組み込みます。
ミッションベルハウジング 組み付けるとこうなります。スプラインにもグリスを塗っておきます。
エンジン 積み込み エンジンルームに傷が付くのが嫌なので、下でミッションとドッキングして、下からエンジンとミッションを上げて積みました。
エンジン エンジン積み込み完了!
戻る まだ、続きますが、作業中です。